ワールドメイト会員の関心も高かったけど、今回の米朝会談は、今年一番の世界の注目を集めたニュースになったよね。
ただ、そのわりには、終わった後の反応はそこまでないようだけど。というか、賛否両論はあるようだけど、まぁ、この後の展開をみるしかないと言うのが、大半の感想なのかな。
映像や写真で見る限りの印象では、南北会談の時よりは、金正恩の笑顔が自然で穏やかな感じかなと思った。
韓国への友好姿勢は、あくまで米国との会談につなげるためのものだったんだろうね。これまでの天敵同士のような関係が、とりあえずとはいえ、一転して友好ムードになったわけだから、この意義は大きかったんだね。
Trump to photographers: Are you taking good pictures so we look 'nice and handsome and thin?'
Kim Jong-un: ... pic.twitter.com/9SupjgBxie
— NowThis (@nowthisnews) 2018年6月12日
ちょっと気になったのは、トランプ大統領が早くも、将来の在韓米軍の撤退や削減に言及していたことかな。もともと、大統領になる前から、お金がかかるウォーゲームはしたくないと言っていたし、在韓米軍の撤収にも言及していたけどね。
会談後には、大規模な合同演習の中止も言っていたし。
くわしい会談の内容まではわからないけど、そんな話も金正恩としたのだろうか。
そして非核化への具体的なプロセスについては、事前交渉で時間がなかったことを認めていた。そのわりには、体制の保証の約束だけはしていたけどね。
それでもワールドメイト会員的には、戦争の危険が遠のいたようで良かったと思うと言う人もけっこういる。
昨年から長く続いた、すぐにでも戦争になるんじゃないかと言うおそれは、確かにトップ同士の会談が実現したおかげで、なくなったように見えるけどね。
そしてトランプ大統領は、北朝鮮の非核化については、とても強気と言うか、確信があるかのような発言をしている。
遅くともこの一年か二年程度で、開発済みの核弾頭を北朝鮮から切り離し、かつ、今後も作れないような体制にできるのなら、今回の会談が、その始まりになったことで成功と言えるだろうけどね。
それは、今後の交渉に委ねられているけど、今回の会談でそこの目処までが付いているのならいいけど。
それから現在継続中の最大限の圧力は、今後も継続するそうだ。そして、非核化のプロセスが2割程度進めば、後戻りできなくなると言うことで、圧力を解除していくと言う話もしていた。
2割程度で大丈夫なのかな。そこは難しいところだろうけど。
それにしても、トランプ大統領はこれまでのアメリカ大統領とは違って、良い悪いは別にして本当に約束したことを実行しようとするからね。
やっぱり元々がビジネスマンだからなのかな。
今回も形だけかもしれないけど、律儀に安倍首相との約束を守って、拉致問題の提起はしてくれたようだし。
あと、非核化の費用は韓国と日本が支援してくれるだろう、なんてこともサラッと言っていた。
だから紛争や戦争も、人道的な面はもちろん、経費的な面から言っても、本当は絶対にやりたくないと思っていたのは間違いないよね。
米朝首脳、CVIDではなく「完全非核化目指す」ことと北朝鮮の安全保障で合意
――トランプ大統領は記者会見で「非核化のための費用はアメリカは出さない。隣人たちが助けることだ」と語ったhttps://t.co/om7vwdnYNu#CVID #米朝首脳会談 #金正恩委員長 #トランプ大統領 pic.twitter.com/pVCLIcUVMb— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) 2018年6月13日
多分、ハッタリをかけるのが得意そうだから、相手に戦争も辞さないと言う脅しをやるだけやって、譲歩したら素早く変わり身を見せて交渉で解決する気なのかなと思っていたんだけど。
でも、それがうまくいかず、北朝鮮から仕掛けてくれば、その時は最悪戦争になっても仕方がないと思っていたような気もする。
だから、北朝鮮が圧力に耐えかねて暴発するようなことになれば、やっぱり戦争になる危険はあっただろうからね。
そう考えるなら、当面は、米朝の戦争の火種はかなりなくなったと思っていいのかな。そうであれば本当に嬉しいけどね。
それが今回の会談の一番の成果になるのかもしれない。韓国の国民も、今の文政権の人気から言っても、また、今回の米朝会談も、ある機関の事前調査では支持する人が8割超えていたそうだから、そんな風に感じる人が多いのではないのかなと想像しているけどね。
トランプ大統領にしても、振り上げた拳を、どこかで降ろせるタイミングを待っていたのかもしれないからね。
【米朝首脳会談を終え】
シンガポールの高級ホテル「フラトンホテル」には、北朝鮮の🇰🇵と米国の🇺🇸が掲げられていました。#米朝首脳会談 #米朝 #北朝鮮 #トランプ #金正恩 pic.twitter.com/iNnKbZGNBc— 時事通信外信部🌏 (@jiji_gaishin) 2018年6月13日
あとは、絶対に短期間で完全非核化するように、約束どおり最後までしっかりやってくれるといいけど。
初っ端からの軍事衝突の可能性から、一点友好ムードになったわけだから、今までよりは交渉は進むかもしれないよね。今までは、忍耐しながら交渉し続けて、だんだん険悪になって行く感じだったけど、今回のトランプ大統領のパターンは逆というのか、ちょっと違うから。
そして首尾よく非核化が実現したとしても、通常兵器はそのままだから。旧式ではあるけど、北朝鮮の通常兵力は韓国を上回ると言われているわけだからね。
万が一、本当に米軍がいなくなれば、新たな火種となっていく可能性が出てくるよね。今は南北融和ムードになっているけど、北朝鮮が今の体制を維持していく限りは、穏やかに韓国と統一するなんてことは、ちょっと想像できないし、かと言って、お互いにそのままの体勢で交流できるのかも怪しいし。
そうなってしまうと、東アジア全体のパランスから言っても、日本の安全保障上の大きな問題の解決は遠のくような気がする。
アメリカに頼ってばかりになるけども、今回の米朝会談の合意には、朝鮮半島の持続的で安定した平和体制を構築するため共に努力していく、となっているから、アメリカの力が必要だよね。
今の現状では、やっばりアメリカを動かして行くしか、日本も韓国も、それしかないのかなと思う。
そう言う意味で、安倍総理がトランプ大統領に信頼されている意義は大きいと思う。よく意見を聞いてくるようだから、この先かなり大事なポイントになるかもしれないなと思った。
去年の今頃は「先制攻撃するぞ!」「来たら核ミサイルを発射するぞ!」と言い争っていた2人が握手!マスコミは会談が成功だの失敗だの言ってますが、署名しただけでも良しとしましょう。 #米朝首脳会談 pic.twitter.com/0FGqzksO7l
— TAKE7700 (@take7700gh5fs) 2018年6月13日
もちろん、まだまだこれからも、朝鮮半島情勢は予断を許さない状況だとは思うけどね。
それにしても北朝鮮の国民や軍人も、今まであんなに仇のように思ってきたアメリカと急に接近することに対して、どう感じているのかなと、それも気になったけどね。みんな心から納得し、喜んでいるのかな?
とにかく、良い方向に進むことを願って、これからもワールドメイトで祈り続けたい。