ワールドメイトにいると、いろいろな他の教団から来た人の話を聞く機会がある。
ワールドメイトの場合は、他の宗教団体に所属していても、原則的に入会の制約がほとんどないから、けっこう掛け持ちしている人もいたりする。
かけもちしていても、本当の神様ならば別に怒ったりはしないだろうけどね。
ときどき他教団の信者さんで、そういうことをすると神様に失礼ではないかという人もネットでみかけるけど、そういう考えもあるのかと逆に思ったりする。
日本で生まれた教団には比較的少ないようだけど、海外の宗教になると、あれをやってはいけないとか、これをやってはいけないとか、そういうことが多いよね。
たとえばモルモン教は、コーヒーや紅茶も飲んではいけないらしく、酒タバコももちろんダメらしい。
カトリックも離婚や中絶などには厳しいよね。イスラム教やユダヤ教にもいろいろとあるし。
べつに、それに対してとやかく言うつもりはないけども、ワールドメイトには、そういうものが見当たらないからね。
人間の常識としてやってはいけないこととか、やらないほうが良いことなどはあっても、宗教的な意味合いから、世の中で普通に誰でもやってるものに対して禁止するようなものがないからね。
それが宗教団体の値打ちと関係あるのかどうかはわからないけど、神道系の教団は一般に制約が少ないところが多いようだ。
あと、ときどき思うのは海外の一神教の人たちには、ワールドメイトでいう証とかあるのだろうか。あまりそういう話は聞かない気がするけど。
証があろうがなかろうが、そういうものと信仰は関係ないということだろうか。そうならば、ビュアな神様への思いだけで信仰しているのだろうから、ある意味ではすごいなと思う。
でも、それだと日本人には受け入れられにくいかもしれないよね。
日本には昔から、神様にしても仏様にしても現世利益がつきもので、それを信じてきたし、実際に現世利益がたくさんあったと思うから。
現世利益をうたわない宗教というのは、日本人の体質にはあまり馴染みにくいように思う。
日本は多神教で、たくさんの御眷属の存在もあるから現生利益があるわけで、一神教との大きな違いはそこだろうからね。
キリスト教でも正教会は守護天使を信仰しているようで、これはワールドメイト的に言うと守護霊のような存在にあたるようだ。
その個人を守護し導く天使なんだね。でもワールドメイト会員のように、親しく使いこなしているかどうかは不明だけど。
ところで、ついでに調査機関ピュー・リサーチ・センターが、2010年ごろの各国の統計などの資料で分析した、およその世界の宗教人口を見てみた。その結果は以下の通り。
- 1位 キリスト教徒 世界人口の31.5%に当たる約22億人
- 2位 イスラム教 世界人口の23%の16億人
- 3位 無宗教 16% 約11億人
- 4位 ヒンズー教 15% 約11億人
- 5位 仏教 7% 約5億人
- 6位 民俗宗教 6% 約4億人
- 7位 他の宗教 0.8% 約5800万人
- 8位 ユダヤ教 0.2% 約1400万人
ただキリスト教も、最大の信者数を要するカトリックだけだと、イスラム教にすでに抜かれていて、今後もイスラム教は増え続け、2070年にはキリスト教徒と並ぶらしい。
その頃になると、既存の宗教の存在は変わらないにしても、勢力図はどうなってるかわからないよね。
ちなみに無宗教の人口の最多国は中国で、日本は約7200万人が無宗教だという。
無宗教はアジアにかたよっているそうだ。
日本の無宗教が多いのは、やはり現世利益とかを信じる人が減っているのかも。
裏を返せば証が出るほど信心をする人が、どんどん少なくなっているのかもしれない。
ワールドメイトのような証が出るところは、現在の日本においても、貴重な存在になりつつあるのかも。