フォルクスワーゲンの排気ガスに関する不正行為が、世界中を揺るがす大事件になっている。
これが単なるリコール問題なら、タカタ製エアバッグ大量リコールを思い出すけど、今回のは性質が全くことなる。
タカタ製エアバッグに関しては、欠陥を認めながらも欠陥の原因究明には時間を要しているようだ。
対象台数は全世界で6000万台におよぶと言われ、さらに増える可能性もあるという、際限なきリコールが続きかねない状況に陥っているようだ。
ワールドメイト会員にとっても、神事の時など車で移動することがあるので、とても身近な問題だった。
最近でも日産の車で、リコール対象車のエアバックが異常爆発したニュースがあった。
リコールの案内が、なんらかの事情で所有者にまで届いてなかったことも問題だった。
現在、国内ではおよそ800万台近くに膨らんだ対象車のうち、7割は改修が済んでいないと言われている。
ということで、それが原因による死亡者も複数出ているにもかかわらず、いまだ収束する見込みが見えないことが大きな問題となっている。
それに対して今回のフォルクスワーゲンのリコールは、排出する排気ガスの環境汚染物質を実際よりも少なく見せかける不正行為という点で、タカタのような直接的な事故につながるものではないけど、明らかに意図的に行われた犯罪行為とみなされるので悪質だと言える。
それも会社ぐるみとまではいかないまでも、関与する部門全体が知らなければできない規模だろうし、それをトップが主導したのかどうかが疑われている。
いうまでもなくトヨタやゼネラルモーターズとしのぎを削ってきた世界一の自動車メーカーだけに、その信用の失墜は自動車業界すべてを揺るがすだけでなく、世界経済にも悪影響を与えそうな勢いだ。
そして環境汚染に非常に大きな貢献をしていたことがショックだ。
ワールドメイト会員が懸念している地球温暖化の原因と言われるCO2の増大とは関係ないけど、窒素酸化物などを含む有害な排出ガスを撒き散らしていたわけだから酷い
カブトムシのあの車が大好きというワールドメイト会員もいるし、日本で親しまれてきた車を持つ企業だけに、今回の事件に対しショックな人もかなり多いだろう。
ただ、欧州における日本車の売り上げは上がるかもしれないけどね。
それからタカタ製のエアバッグを搭載していながら、フォルクスワーゲンだけは調査中ということで、リコールを実施してなかったというのも、今となっては皮肉なことに思えてくる。