男女を通じて日本選手に今大会初の、待望の金メダルをもたらしたのは、金沢出身の女子柔道の松本薫選手だった。
日本女子柔道で金をとれると期待された選手が、次々と無念の涙を飲む中で、とうとうやってくれたよね。
聞けばこの松本選手、なかなかの個性派で、本能のおもむくままに我が道を行く、一筋縄ではいかない、いわゆる問題児でもあったそうだ。
その闘争心むき出しの表情は、鋭い眼光で相手から怖れられ、野獣とか、アサシン(殺し屋)と呼ばれたこともあるそうだ。
反面、怪我や故障も多く、大変な苦労や挫折も経験しているそうだ。
それにしても日本にもこういう型にはまらない、ワイルドな女子選手がいたなんて、どこかに嬉しさを感じてしまった。
そんな選手が見事に日本柔道のピンチを救ってくれたのだからオリンピックは面白い。
優等生が必ずしもいいわけでなく、こういう挫折を味わった型破りな選手が、かえって重圧を跳ね返して危機を救ってくれるのかもしれない。
このへんはワールドメイト会員的には、妙に納得がいくところかも。
しかもこの松本選手は、あるとき妖精を見たそうで、その妖精が守っているから世界選手権も勝てると言ったことがあるそうだ。
こうなるとワールドメイト会員的には、ますます共感を覚えてしまいそうだけどね。
まあ、そんなわけで、初の金メダルがとれてホントに良かった。
一方、アテネ以来の金メダルの期待がかかった体操男子団体は、いろいろあって結局銀メダルは獲得できたものの、内容的にはかなり不本意な結果のようだった。
アテネ金メダリストの塚原選手は、「金メダルをとるためには、目に見えない、どこか神がかり的な面も必要になってくる。それでも頂点をつかむためには緊張を乗り越える作業は欠かせないし、体操という競技をするうえで避けては通れない道だ。」と、メンタルな部分の克服が課題だとしていた。
ここで少し話は飛ぶけど、ワールドメイトの深見東州先生の大ベストセラー「強運」に、ロス五輪で金メダルを取った体操の具志堅選手の話がのっている。
具志堅選手は、試合前にあるパワーコールをとなえていたと言っている。
「ハルチ・ウムチ・ツヅチ。これを唱えて、自分は絶対できるんだ、練習してきたすべてのことを、完璧にやれるんだ。と信じるようにしたのです。実際、自分が信じたとおり、演技することができました」
名選手は自分の精神をコントロールして、常にベストが出せるような工夫をいろいろやっているようだ。これも、そのひとつだったのだろうね。
ちょっと思い出したので、ついでに紹介した。
なお、もしパワーコールについて詳しく知りたい人は、「強運」を読んで見てね。