ワールドメイトでも何かと名前がでてくる聖徳太子だけど、小中学校の教科書で、聖徳太子という呼び名が消えるかもしれないそうだ。
「聖徳太子の呼称は死後のもので、生前はそう呼ばれていなかった」という理由で、厳密に言うと、小学校で「聖徳太子(厩戸王=うまやどのおう)」、中学校では「厩戸王(聖徳太子)」と言う書き方になるかもしれない。
ちなみに高校の教科書ではすでに「厩戸王(聖徳太子)」と書かれているらしい。
松野文科相は「聖徳太子の業績に否定的な見解を持っているということでは全くない。古代史への理解をしっかり進めるにあたり、こういう形になった」と説明していた。
まぁ、以前は聖徳太子は存在しなかったとか言う珍説も出てきていたから、そう言う意味ではないのならいいとは思うけど。
ただ、いまさら慣れ親しんだ呼称を変更する必要があるのかなと言う疑問も湧いた。お釈迦様を、わざわざゴータマと呼ぶようなものだよね。あるいはイエスキリストをナザレのイエスと呼ぶような感じで、あまり必然性を感じないけどね。
ワールドメイトでは、名前はその働きを表すと言う意味のことを聞いた。
そういう意味では、日本の古代史の重要人物というだけでなく、今の日本の基礎を築いた偉大な人物として、現在まで聖徳太子という名前で定着してきたわけだから、それを変えてもいいのかなという気にもなる。
せっかくの業績が厩戸王になると、矮小化しそうな感じもするんだけど。
まぁ、これからは聖徳太子よりももっと偉大な人物が出てきて、新たな日本や世界平和の基礎を築いて行くことになる、ということかもしれないけどね、なんてね。
とりあえず、いろいろな意見が各方面から出て、議論されてるようだ。
「律令国家形成の出発点となった聖徳太子を抹殺すれば、日本を主体とした古代史のストーリーがほとんど崩壊する」という意見もある。
何れにしてもパブリックコメントで、今日15日まで意見を求めていたらしい。その上で最終的に判断していくそうだ。
それにしてもこうやって騒がれると、聖徳太子のことに関して改めてクローズアップされることになるかもね。
聖徳太子に関しては、個人的に未来記に興味を持っている。
日本書紀には、「兼ねて未然に知ろしめす(未来のことが事前にわかる)」と書かれているほどだから、聖徳太子がそんな能力を持っていたと考えてもおかしくはない。
593年に聖徳太子が建立した最古の寺院、四天王寺には楠木正成が四天王寺に頼んで未来記を見せてもらったという証拠となる文書が残っているそうだ。ただし現在は、未来記は四天王寺には無いということらしいけど。
楠木正成が未来記を読んで、鎌倉幕府が倒れることや、その後はまた元の武家社会になることまで知って、あのような行動に出たのではないかとする説もある。
その未来記そのものは残ってないけど、未然本紀という名前に変え、その写本がいくつか現代まで残っているそうだ。
その未然本紀にはたくさんの謎めいた予言が書かれている。応仁の乱とか、本能寺の変とか、太平洋戦争に関することとか、ググるとたくさん出てくるので省くけど、これから先のことと思われるものだけを少し紹介しようかな。
まず2020年頃のことらしいけど、「初めて金を掘る 是より金銀 巨いに 多くを為す 以後 財宝 微乏は解たり」と書かれていた。
見るからに良さげな内容だけど、埋蔵金が出てくるとか言われてるようだ。でも、レアアースとか、他の資源のことかもしれないし、日本経済が大きく栄えることを言ってるのかもしれないし、どちらでも楽しみではあるけど、本当に日本の国がそうなるといいよね。
そして、やはり同じころではないかと言われているもので、「艮の嶺を開き・・・神帝は北の地に遷り不易の京洛を建つ」と書かれているものがある。これは首都移転のことだろうと解釈されているようだ。
実際に首都機能移転という話だけは、昔から言われている。首都に集中しすぎていることから、リスクヘッジや地方創生という点からも、またその話が出てくるかもしれない。
ワールドメイトでも首都移転というのか、それらしいお話は昔から聞いてきたけどね。確かに東北になるんだけど、このころになると、具体的にそんな話が出てくるような状況になっているんだろうか。それもある意味怖い気もするんだけど。
そして、最も問題となる内容が、2030年代の箇所に記されている。
「子孫は残害に恥ずかしめられ、世の衰え極まる哉」そして、「九大を損じて先日沈み万乗微う」という内容があるそうだ。
九大というのは宇宙を構成する要素を言うそうで、風、雲、雷、海、火、日、天、地、空のことになる。
なので、宇宙規模の大打撃を被るんじゃないかと言われてる。
そこで登場したのが、以前から度々報道されたことがある小惑星アポフィスだ。この直径400メートルとも言われる小惑星が、2029年4月13日金曜日に接近すると言われているよね。
万が一、これが陸地に落ちてきたら、広島型原爆の10万倍のエネルギーの大爆発となり、海上に落ちると、100メートルの津波が1000キロ離れたところまで来るだろうとも言われている。
ちなみにNASAは、これが2029年に衝突する可能性はないと試算している。また、2036年4月13日にも再び接近するけど、これも衝突する可能性はゼロと言えるとしている。
それにしても、なんで4月13日なんだろう。1996年4月13日が、ダビデ王ユダヤ建国3000年の日になってたことは記憶にあるけど、単なる偶然なのかな。ちなみに、その年は伊勢神宮ができて2000年目でもあったけど。
最後に、この未然本紀には「天 不義を悪んで 怪物を下す」とも書かれているそうだ。
要するに、人の道に反するようなことをするから、天は、それを憎んで怪物を下すということらしい。逆にいうと、正しい行いをしていけば、そうならないとも読めなくもない。
ちなみに、先代旧事本紀大成経の中に、この未然本紀は収録されているそうだ。
この大成経とは、神儒仏一体の思想を元にした神道の根本経典で、聖徳太子と蘇我馬子が編纂し、太子の没後、推古天皇が四天王寺、大神神社、伊勢神宮に秘蔵させたものとされる。
その原史料となった文書は、小野妹子と秦河勝が、それぞれ平岡宮などで、神から授けられた土簡に刻まれていたという。
江戸時代に出版され、大きな反響を呼ぶけども、政策的な事情から幕府によって偽書と認定された。その流れで、現代でも偽書という風潮になっているようだ。
もしそうならば、未然本記も聖徳太子が書いた未来記とは別のものということになるけどね。
そうなると、未然本紀に書かれている過去の出来事と思われる記述が、実際の歴史の事実と符合しているように思えることと矛盾するけどね。
いろいろ謎が多い書物だけど、聖徳太子の未来記が今後発見されないかな。いづれにしても、数年のうちに真実かどうかというのがわかる日が来ることになると思うけど。