どうやら福島原発が冷温停止したそうだ。
野田首相が「原子炉は冷温停止状態に達し・・・、 安定状態を達成し、発電所事故そのものは収束に向かったと判断される」と述べていた。
この原発の事故こそ、今年の世界中の出来事の中でも、一番注目された事件だったかもしれないよね。
7月からすでに安定はしていたらしいけど、なんとか収束宣言できるところまでこぎつけて、ホントによかった。
ところで2011年は、国際情勢においても、政治・経済・軍事のパワーバランスの変化や変動が、はっきりと出てきた一年になった。
その中でも一番緊急の出来事は、ギリシャに始まるEU諸国の経済危機だろうけどね。
これも実際のところどの国までが危ないのかわからない?
もちろんイタリアがこけたらそれでアウトだろうけど、ドイツ、フランスの両輪さえ、フランスが不安を抱えているとも言われているしね。
今後の流れしだいでは、世界的な恐慌になると指摘する専門家が、かなり増えてきている。
一方で、とうとう好調な中国の経済までも、不動産バブルが弾けだしていると指摘する人もいるよね。
その一方で、中国は今後も成長すると言う人も多いから、中国というのは経済の実態がいまいちわかりにくいよね。
それから中国は世界第二位の経済大国になって、さらに軍事力も強大化している。
そして、なんといっても驚くのは、明らかにアメリカのパワーに陰りが出始めたことだよね。
2008年のリーマンショックをなんとか持ちこたえ、このまま経済が回復するかと思いきや、ここにきて限界が見えてきているよね。
世界経済の中で基軸通貨であるはずのドルが、このままでは体制が維持できないところまで行く気配さえある。
さらに財政赤字のため、軍事費まで大幅に削減することになったから、これで中国との軍事バランスが、将来的にどうなっていくのだろう。
アメリカの軍事面での世界への影響力が、これからどうなるのか、微妙に変化が出て来ているように思えるよね。
その象徴ともいえるのが、アメリカの影響力が大きいと言われる南米諸国が、アメリカの支配的な影響力から抜け出そうとしていることだよね。
もちろん、すぐにはそうならないと思うけど、今までにないようなことがおきているからね。
2011.12.3 20:45 [南北アメリカ]
【ニューヨーク=黒沢潤】米国とカナダを除く米州33カ国は2日、ベネズエラの首都カラカスで「中南米カリブ海諸国共同体」(CELAC)設立のための会合を開いた。3日、各国首脳らの署名を経て正式発足する。中南米にはベネズエラなど反米国家が存在する一方、対米関係を重視する国もあり、CELACは“反米共同体”とはいえない。しかし、「米国の裏庭」と呼ばれた同地域で、米国の影響力が低下するのは避けられそうにない。
米州には現在、米国とカナダを含む35カ国で作る米州機構(OAS)がある。反米キューバは籍を置くが事実上、参加を阻まれており、この地域は長年、米国の強い影響下にあった。
会合主催国ベネズエラの反米左翼チャベス大統領は2日、記者団に「OASは常に米国に操られてきた。CELACは、古くてすり切れたOASに取って代わることになる」と強調。6月にがん摘出手術を受け、“病み上がり”にもかかわらず、2日の開会式では、立ったまま約1時間も中南米統合への夢を語り、来年の大統領選に向け健在ぶりもアピールした。
反米のニカラグアやキューバも称賛するCELACの発足は、南米各地で今年、スペインからの独立200年記念式典が行われている中でのできごと。南米の政治アナリスト、シンシア・アーンソン氏はフランス通信(AFP)に「CELAC創設は(経済発展などによる)地域の自信を示すものだ」と話している。
さらに、先日イランに捕獲されていたステルス戦闘機の件も、その象徴のような気がしてくるけどね。イランは返還要請があっても、これを拒否しているし。
相変わらず超大国であることには違いないけど、米国による世界一極構造が、目に見える形で変化してるように感じるよね。
実は5,6年前、まだまだアメリカの勢いが強かった頃、近い将来そうなっていくことをワールドメイトで聞いていたけどね。
ワールドメイトの冥王星の神事のときか何かだったと思うけど。2012年には、誰が見てもそれがわかるまでになると言われていたと思うし。
でもアメリカがそうなってしまうと、来年以降の世界情勢は、いよいよ混沌とするのかもしれない。
そんな混沌の中から、きっと何か素晴らしい動きが、いずれ出てくるとは思っているけど・・。