ワールドメイトの氷見の神事は終わったけど、みんなが最も見たい人気の天体現象と言われる皆既日食が、アメリカを横断して観測された。
部分日食は、もっと広い地域で見られたそうだけど、皆既日食を見ることができる皆既帯は、約100キロほどの幅の、アメリカの14州を横断するエリアだったそうだ。
Did you see the #GreatAmericanEclipse this week? Check out this #datavis of predicted traffic density across the US! https://t.co/VypG2Y5OUG
— NYU CUSP (@NYU_CUSP) 2017年8月23日
ふだんは、人がすくない地域も多く、そこに数百万とも数千万ともいう大勢の人たちが世界から詰め掛けて、天体ショーを楽しんでいたようだ。
アメリカ本土では38年ぶり、アメリカ横断になると99年ぶりの日食とはいえ、これだけ大きな話題になって、大勢の人が見た皆既日食なんて過去存在したのかな。
だいたい人が行きにくい地域でおきてるケースが多いようだから、今回は、過去最大級に盛り上がった皆既日食になったかも。
そもそも太陽に月がすっぽりと重なって見える現象には、皆既日食と金環日食があって、金環日食の時は、月と地球の距離が遠いため太陽の見かけの大きさが月より大きくなり、金の輪っかのような感じに見える。
対して、月と地球との距離が近い時は、今回のように太陽が月に完全に隠れる皆既日食になる。だから、昼間でもかなり暗くなるそうだ。
そして、太陽のコロナや、プロミネンス(紅炎)や、美しいダイヤモンドリングを見るチャンスもある。つまり、今回のような皆既日食の方が、よりドラマチックで見応えがあるよね。
そんな皆既日食に限っていえば、日本では2009年7月に奄美大島や屋久島で見られたそうだけど、次回は2035年9月2日まで待たなければならない。その時は、能登半島から北関東にかけての広い地域が、皆既帯になるらしい。
今回の皆既日食の最中は、ワールドメイトの神事が氷見海岸で行われていたけど、2035年のは氷見でも見ることができるようだ。
ただし18年後なので、もう、その頃はどうなってるのかわからないけどね。ぜひ氷見で見たいなとは思うけど。
まぁ、そこまで待たなくても、金環日食と皆既日食を合わせると、毎年地球のどこかで1、2回は発生しているそうだから、どうしても見に行きたい人は行けないこともない。
皆既日食だけでも、毎年とまではいかないけど、わリと多く発生している。ただ、今回のように多くの人が、旅行がてらに気軽に観測できる場所に現れることは少ないよね。
ただ来年は部分日食しかないそうだけど、2019年や2020年には、南米の広い範囲で見ることができるそうなので、また話題になりそうだ。まぁ、それでも南米まで行くようなことはないと思うけど。
ところで、皆既日食が話題になると、そのたびに暴動が起きるとか、大統領や王様の暗殺があるとか、半ば都市伝説のように凶事と結びついた予言が出たりするようだ。
毎年のように皆既日食はあるんだけど、まぁ、今回のように大きく取り上げられる時には、たしかに何かあるのかなーと多くの人が思っているかもね。
占星術では皆既日食は暗殺という意味もあるようだし、また、昔の人たちは、明るく輝く太陽がいきなり暗くなってしまうと、国に異変が起きると感じたとしても無理もないかもね。実際にそういうことが起きたのかもしれないし。
ということで、世界中で話題になってる今回の皆既日食だけど、アメリカ中が熱狂したんだろうけどね。あまり浮かれていると怖い気もするよね。何も起こらないことを願っているけど。
One more I just received from yesterday. 🙂 #GreatAmericanEclipse pic.twitter.com/hl8s3cubMT
— Mr. Matheson (@MrMatheson) 2017年8月23日
Corpus Christi, guide dog in training, is ready for the eclipse! Don't forget to wear the free glasses that were handed out! 🌒 pic.twitter.com/CdVPCQ5Lfp
— Cardinal Comm (@cardinalcomm) 2017年8月21日
ところで、9月1日には、直径4キロ以上ある大型の小惑星が、地球に最接近するそうだ。月との距離の18倍もあるところを通過するので、万が一にも衝突することはないけどね。
NASAが小惑星の発見追跡のプログラムを開始して以来、地球に接近するものとしては最大級らしい。
小型望遠鏡でも見ることができるそうだけど、こちらは天体ショーというには、ちょっと怖い面もあるけどね。
月との距離が18倍あるから安心だと言っても、やはり今年の10月12日に接近するといわれている小惑星は、月の起動の内側を通るそうだから。月との距離の約8分の1の、静止衛星とそれほど変わらない高度まで接近する。
いつも安全圏まで離れているとは限らないわけだよね。ただ、10月の小惑星の大きさは30メートル以内のようだけど。
まぁ、大きくても小さくても、地球や月や人口衛星に接触しない限りは問題ないけど。
でも今年の6月30日の「国際小惑星の日」の前、ドイツの欧州宇宙運用センター所長が、「遅かれ早かれ、地球が小規模もしくは大規模な衝突に見舞われるのは避けられない」として、すぐではないにしても、「地球に隕石が衝突して壊滅的な被害が生じる危険性は非常に高い」という考えを示したそうだ。
そして飛来する天体から「自分たちの身を守る準備はまだできていない。積極的な惑星防御策は何も講じられていない」と語ったそうだ。
そんなことは指摘されなくても、わかってはいるけどね。もしも今小惑星が地球に飛んできたら、どうしようもないことくらいは、多くの人が理解できるよね。
弾道ミサイルの開発で、国同士で互いに牽制しあってる場合じゃないんだろうけどね。それとも、その技術が将来の天体衝突を阻止するのに役に立つことにでもなるのかな。
こればかりは、神のみぞ知るだよね。