パッキャオと深見東州先生の、対バン形式のライブが先月3月30日に神戸で開催された。見に行った人の感想や、新聞記事などから、その様子を少しまとめてみた。
過去にも、ジョーリンターナーや、ピーター・セテラ、マイケル・ボルトンのようなロックスターやポップスの歌手と、何度も対バンでライブを行ってきた深見先生だけど、今回はボクシング界のスーパースター、レジェンド中のレジェンドが相手だけに、どんな感じになるのかなと思っていた。
まず、深見東州先生がジャズバンドを率いて登場された。そして、パッキャオについて30分ほど、その偉大さやチャリティ活動のことなどを話をされたそうだ。
パッキャオのファンはいいとしても、パッキャオのことを知らない人も見にきていたから、パッキャオに対する配慮からだと思う。
その中で深見先生は、
「パッキャオさんは母国フィリピンのために、貧しい人たちのために闘っています。ファイトマネーで貧しい人のために学校を作り、食べ物を用意してあげたりしているのです。そんな彼に、HANDA Watch World と国際スポーツ振興協会のアンバサダーになっていただきました。
7月15日には彼はマレーシアでWBA世界ウェルター級王者ルーカス・マティセと試合をします。それは、大きな病院のないミンダナオ島に、40億円をかけて救急病院を作るためです。苦しんで助けを求めている人たちのために、6階級もの体重差や身長差のハンディを乗り越えて戦い、勝利する強いスピリットが彼にはあります。
私も同じような気持ちで生きています。だから長年の友人のように互いに分かり合えるのです。」と言われていたそうだ。
そして、まずはパッキャオに敬意を評してマジンガーZ を歌われた。なんでマジンガーZなのかというと、歌詞の中に出てくるロケットパンチが、きっとパッキャオのパンチに対するリスペクトになっているのかなと思う。
続いて衣装を変えながら、深見先生のコンサートでは欠かせないAKB48の「ヘビー・ローテーション」、そして「ルパン3世のテーマ」と続いた。
ここまではジャズ・コンサートではないけども、このあとから、おなじみのジャズの名曲を次々と披露される。「A列車で行こう」「モナリザ」「フライ・ミー・ツー・ザ・ムーン」「思いでのサンフランシスコ」「サマータイム」「ミスティ」などのジャズナンバーから、「べサメムーチョ」「踊り明かそう」のようなラテンテイスト、ミュージカルナンバーまで、20曲近く歌われたそうだ。
そして、深見先生の、「我らが英雄、マニー・パッキャオ、ウェルカム」という呼び声で、パッキャオ&パッキャオバンドの登場へと続く。
なんでもパッキャオは、このような本格的なコンサートをするのは10年ぶりになるそうだ。昔、アルバムを2枚ほど出して、歌手活動もしていたらしい。
パッキャオバンドによる「アイ・オブ・ザ・タイガー」の演奏に続き、パッキャオが最初に歌ったのは、「ラ・バンバ」。この曲は、聞けば誰でも知ってると思うけど、古いメキシコ民謡に由来する曲らしく、ロス・ロボスというバンドがロック調で歌って大ヒットさせたものが有名だよね。
サンバとは違うけど、ラテンっぽいノリノリの曲なだけに、思わず深見東州先生も乱入して踊りはじめられたらしい笑。
そして、他は英語のしっとりしたポップスの名曲や、あとフィリピンの公用語であるカタログ語の曲も歌ってくれたそうだ。
声が高音の美声で、驚いた人が多かったようだ。そして、とても歌心があると深見先生も言われていたそうだけど、参加した人たちも、なにか惹きつけられるもの感じ、涙が出そうだったと言っていた。
パッキャオはときおり片言の日本語も交えながら、「日本にこられて大変な光栄。私の新しい友人で、ビジネスマンでもあり、チャリティーパートナーの半田晴久先生とご一緒でき、私は新しくHANDA Watch World のアンバサダーになりました。今回心斎橋店の開店のお祝いにも駆けつけました」と話していたそうだ。
そして、「変わらぬ想い」では、みなさんに捧げると言い、一緒に歌ってくださいと呼びかけ合唱になったそうだ。
この曲はとてもいい曲なので、多くの人が知っている曲だと思う。
7曲ほど歌ったところで、「愛がなければ平和はこない、次は大好きな曲でいつもインスパイアされている」と前置きしてジョンレノンのイマジンを歌ったそうだ。
さらに曲の間に、「歌の友人、そして大好きな半田さんをステージに呼びます」と呼びかけると、深見東州先生が登場され、後半はデュエットになったそうだ。
さらにその後は、観客席にきていた元世界チャンピオンの内山高志選手をステージに呼び、時計小売業界チャンピオンの吉田時計店の社長さんもステージあがって、クイーンの「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」をみんなで合唱されたそうだ。と言っても、深見先生がほとんど歌われていたようだけど。
さらにアンコールでは、深見先生は「聖者の行進」パッキャオもフィリピンの曲と、最後にもう一度ラ・バンバを歌って締め括ったそうだ。
約3時間にわたるコンサートは、盛り上がりのうちに終わったようだ。
ちなみに次の日もパッキャオは、ホテルオークラで開催されたオープニングイベントに参加したそうだ。
そこでもイマジンなど、3曲ほど美しいバラード曲をバンドを従えて歌ったそうだ。
その日も参加した人の話では、甘く切々と歌うパッキャオの歌に詰めかけた観客も聞き入り、皆とても良かったと感激していたらしい。派手なパフォーマンスはないけども、むしろシャイな感じでひたむきに歌う姿に引き込まれたそうだ。
パッキャオは、もともと歌が大好きで、歌を普段のトレーニングにも取り入れているそうだ。深見先生によると、パッキャオの試合からは、歌のリズムを感じると言われていたそうだ。
パッキャオと深見東州先生は、チャリティー活動が取り持つ縁だと思うけど、深見先生は、「すでにカンボジアとラオスで病院や学校を作ってきましたが、今後は彼との関係でフィリピンでも活動しようと思います」といわれていた。
そして今後について、具体的にはミンダナオ島に建てる大病院の、管理と教育をHANDAファウンデーションで受け持ち、さらにISPS HANDA パッキャオフィリピンオープンを開催して、ゴルフを通じてのファンドライジングを行っていく計画もあるそうだ。
パッキャオも、どうやったらより多くの人たちに良い影響を与えられるか、これから半田さんと協力していきたい。そういう活動に関われることは大変な光栄ですと話していたそうだ。
このお2人が強力なタッグを組めば、きっと、素晴らしい活動が広がっていくに違いないよね。