ワールドメイトでは、神事を定期的に行い日本と世界の平和を祈ってきた。
よく考えてみると、ワールドメイト箱根神業や伊勢神業が始まったのが昭和63年(1988年)という昭和天皇が崩御される前の年だった。
また、ベルリンの壁が崩壊する前年という、世界情勢が激動し大きく変わる寸前から始まっていた。
その頃はまだワールドメイトに入会してないけど、今年で、29回目の箱根神業になった。
そんな年に天皇陛下自らが、生前退位について言及されたのも何か意味があるのかな。
いずれにしても来年は30回目なので、本当に一区切りというのか、時代の変わり目になるのかな。今の世界と日本の状況をみるとそんな気もしてくる。
今年最後のビッグニュースの一つに、トランプ大統領の誕生があるけど、12月のプーチンの来日も、大きな期待と不安がまじるニュースになりそうで、いろいろと報道されている。
北方領土返還の具体的な進展があるのかどうかが注目されているけどね。もしそうなった場合は、2島返還になるのかとか、そのあたりも含めて。
ただ、どう考えてもロシアが4島を返すようなことは現実的にありえないと思える。択捉や国後には軍事拠点があるし、ますます強化してるし、島の整備もすっかりロシアの資本が入って様変わりしていると書かれていた。
それで、まず2島返還という現実路線で行くしかないと、また、それで十分な成果になると主張する人も多いようだ。
そして返還の代償として、経済的な投資や極東の開発とか、色々やれるようにしていけば、日露の結びつきを強めることになり、中国とロシアの結びつきを弱くし、中国への牽制にもなるとの意見がある。
日露の経済的な結びつきができるのはいいと思うし、進出する日本企業にもメリットがあるならやればいいと思うけどね。
でも、2島は返還するけど、後の2島はもう返さないということにでもなれば、日本国内の世論もやかましくなるんじゃないかな。
そもそも当時のロシアは、火事場泥棒的に北方領土を奪取したわけだから。
だからといって、今ロシアが択捉や国後まで返すということになれば、ロシア国民も黙ってないだろうし。
いくらプーチンの政権基盤が堅固でも、そこまでの取引をするとは思えないし。
あと日本には、一応静観しているアメリカとの関係もあるよね。
北方領土が日本の領土として返還されれば、日米安保条約が適用されて、米軍の基地を作るとか、原潜なんかも航行するようになるだろうから。
でもそんなことをするならロシアも返還しないだろうし、かといって北方領土だけは安保条約の適用外にするというのも、尖閣諸島のこともあるからできないだろうし。
そもそもトランプが大統領に当選したことで、日米の安保条約さえ今後どうなって行くのか、先行きが見えてないからね。
アメリカの孤立主義が進んで、日米同盟も有名無実になっていくとまでは思えないけど、でも、今の時点ではわからない部分が多い。
もし日米関係がそんな傾向になっていけば、中国やロシアとの関係だって、今までのようにはいかなくなるだろうし。
また、その時は日本だけでなく韓国もそうなるだろうから、朝鮮半島の情勢もどうなってしまうのか、なんだか危うい感じがするよね。
それでなくても韓国の大統領は弾劾されそうな勢いだし、次の大統領次第では南北情勢も大きく変わり、アメリカ、中国、ロシアの動きも変わるかもしれない。
とてもややこしい問題が沢山あるので、ワールドメイトで深見先生も言われていたけど、日本は外交の剣ヶ峰に立たされてる感じだよね。
日本を取り巻く世界情勢が、いよいよ大きな峠に差し掛かって来たような、そんな感じを抱かせるに十分なことが続いている。
今後もワールドメイトで祈り続けるけど、多少なりとも世界情勢のことを理解してなければ、なにを祈ればいいのかわからなくなってしまいそうだ。